夏の夜に光を放って飛び回るゆえに、初夏に虫と呼ばれている蛍。
皆さんはなぜ蛍が光るのか、そして光で信号を発しているのかをご存知ですか?
是非観測する際に知っていてほしい知識です。
日本にいる蛍
世界には約2000種類生息しています。
日本にはそのうち約50種類の蛍が存在します。
よく目にする蛍はゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルが有名です。
日本固有のゲンジボタルで大きさが14ミリ前後でメスが7.5ミリ前後です。
5月下旬から7月に観ることができます。
ヘイケボタルは、オスが10ミリ前後、メスが12ミリ前後です。
ゲンジボタルと似た容姿をしていますが、ゲンジボタルよりやや小さめで6月から8月に観ることができます。
ヒメボタルも日本固有の種類で、大きさはオスが9ミリ、メスが7.5ミリとほかの種類よりすこし小さめです。
蛍の光り方
蛍はひかりの発し方が種類によって異なります。
蛍の中でも最も強い光を放つゲンジボタルの発光時間は1~6秒間隔です。
それに対してヘイケボタルは1秒間隔と少しのひかりを発しながら飛び回ります。
この2種類とは大きく異なりヒメボタルは、1秒もありません。
種類によって長かったり短かったり本当に様々です。
光の信号
蛍は種類によって、光でオスとメスで信号を出し合っています。
例えばゲンジボタルのオスとメスは光り方や光の強さが違うのです。
オスは強くひかり、光をつけたり消したり点滅をしながら飛び回ります。
一方メスは弱くひかり、草や木の葉の上でじっとしています。
オスがメスの近くで決まったリズムのひかりを放つと、メスはそれにこたえるように2秒遅れてからひかるのが観察されています。
オスはメスの光をみつけると飛びながら近づき、そして一段と強く光ります。
するとメスも強い光を点滅させてこたえます。
これがオスとメスの光りの信号になります。
蛍の光る理由
蛍の光る行動は、オスとメスが出会う方法と考えられています。
光の点滅や点滅のリズムが違うため、きちんと明らかにはなっていません。
しかし近年多くの研究者たちの実験により、ホタルの光の意味などがだんだん明らかになっています。
とくにヒメボタルの場合は、オスとメスの出会うための信号だということがほぼ明らかです。
まとめ
今回は、蛍がなぜ光るのかをまとめました。
蛍たちはとても大事な行動をとっていたのですね。
蛍がひかるという行動には、私たちの次世代まで蛍が生き残るための方法だということがわかりました。
現在減ってきている蛍が、だんだんと増えていくといいですね。