ホタルの種類にもよりますが、ホタルが生む卵の数は平均的には100〜1000個です。

ですが、そのうちの5%しか幼虫として生き残れません。

孵化しないものもあったり、幼虫時期に食べられてしまったりするためだと考えられます。

では、ホタルの天敵にはどのようなものがあるのでしょうか?

ホタルの幼虫の天敵について

ホタル 幼虫 天敵

ホタルの成虫の天敵はクモなどですが、ホタルの幼虫には天敵はいるのでしょうか?

水中では様々な生物が生存しています。

メダカやエビ、ザリガニ、ヤゴなどと共存した場合、これらはホタルの幼虫にとって天敵なのでしょうか?

また、水中以外の天敵としては鳥などが挙げられますが、これらが天敵となり得るのでしょうか?

天敵とよく言われている昆虫類ごとに見てみましょう。

ホタルは毒を持っている

ホタルは毒を持っている昆虫で、ホタルの幼虫は天敵から身を守るために毒性の物質を分泌します。

そのため、どの毒を持ったホタルの幼虫を食べる天敵は本当にいるのでしょうか?

ヤゴは天敵?

よく天敵としてあげられるヤゴですが、本当にホタルの幼虫を食べるのでしょうか?

ヤゴの種類によって幼虫を食べるものと食べないものがいます

ホタルの幼虫とオニヤンマのヤゴを一緒に水槽に入れて観察した場合、ホタルの幼虫の数が数匹減っていたというデータがあります。

ですが、ヤゴが継続して食べている形跡はないようです。

そのため、間違って食べてしまったという事はあるかもしれませんが基本的には食べないと考えられます。

また、メダカやオタマジャクシも同様の環境条件で同じような観測結果があるように、これらもホタルの幼虫は食べません。

ですが、ミヤマアカネやウスバキトンボのヤゴはホタルの幼虫を積極的に何度も食べていることが発見されています。

さらに、ギンヤンマのヤゴは全く興味を示しません。

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ザリガニは天敵?

アメリカザリガニは小さいサイズでもホタルの幼虫を捕食します

それも繰り返してバクバク食べます。

ですが、アメリカザリガニの成体は全く興味を示さずホタルの幼虫ものびのび共存することができます。

イモリは天敵?

イモリはホタルの幼虫を全く食べませんので安全です。

その他の天敵となる水生生物

ホタルの幼虫を好んで食べてしまう天敵には、その他にタナゴやカワムツも大好物のようです。

鳥は天敵?

鳥のツグミは、アメリカの実験でホタルの幼虫を捕らえようとした時に回避したそうです。

そのことから幼虫が放つ毒にはツグミにとって有効的で食べられないことから、ツグミは天敵にはならないと言えるでしょう。

しかし、他の種類の鳥に捕食されることもあることから種類により鳥も天敵になり得えます。

まとめ

同じヤゴでも種類によっては捕食しなかったり、ザリガニのように成長ステージによってモリモリ食べたりすることが分かります。

幼虫を好む生物は近づけさせないようにしたいものです。

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