ホタルは成虫になると口が退化してしまい、生命にとって不可欠な食べるという行為をやめてしまいます。
その為、寿命は大変短く1週間程度しか生きることができません。
では、なぜホタルは何も食べないのでしょうか?
また、何も食べずにどのように1週間を乗り越えるのでしょうか?
成虫ホタルの食べない理由
真っ暗な夜にキラキラ輝くホタルをずーっと見ていたいと思いますが、そのホタルの一生は非常に短いものです。
だからこそ希少性もあり見た人へ感動を与えてくれますが、一体なぜホタルの寿命は短いのでしょうか?
また、寿命よりも長く生きる事は出来るのでしょうか?
成虫ホタルの餌は何?
成虫ホタルは何も餌を食べませんが、何も口にしないというわけではありません。
栄養分のある餌を摂取する事はありませんが、葉についた夜露などを口にして1週間生きながらえます。
ホタルの一生は繁殖が無事できれば人生やりきったと言わんばかりに、成虫ホタルは子孫を残すためだけにその期間を一生懸命頑張り自分の役目を終えると力尽き世代交代します。
なぜ餌を食べずに1週間も生きられるの?
ホタルの幼虫は、成虫とは真逆で食欲が旺盛です。
餌はカワニナやタニシなどの貝類でそれらの大きさは大体1cm程度ありますが、それらを成虫になるまでにホタル1匹あたり30個以上もの餌をペロリと食べ尽くします。
その為、幼虫の間にたっぷりと栄養分が蓄えられ、成虫ホタルはその幼虫期間に蓄えた栄養分で生きているのです。
実はホタルの寿命を伸ばせる方法がある?
通常野生のホタルは大体1週間程度しか寿命がありませんが、屋内で大切に飼育すると20日程度も生きることがあります。
口が退化するため固形物を食べる事はできませんが水分補給はするという事を利用し、栄養分のある砂糖水を飲ませる事で栄養が尽きるのを食い止め、少しだけ長く生きさせてあげることができる場合があります。
まとめ
私たち人間が、何も食べずに水だけで1週間生活しようと思うと非常に大変です。
やせ細り栄養不足で病気になったり、体力がなくなる事は容易に想像できます。
人間ですら過酷な状況ですので、ホタルにとってもかなり辛い期間だと思います。
だからこそ、その力を振り絞りキラキラ光り輝くホタルは我々に感動を与えてくれるのでしょう。