ホタルは光らない時は、黒い、虫です。
ずっと見ているとゴキブリを思い出す時があります。
はたして、ホタルとゴキブリは仲間、なのでしょうか。
ホタルの学名を調べてみた
まずホタルの学名を調べてみました。
コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科。
仲間にはカブトムシ、クワガタ、カミキリムシ、ゲンゴロウ等々。
ゴキブリはいないようです。
ほっとしました。
ゴキブリはどうでしょうか。
昆虫綱ゴキブリ目のうちシロアリ以外のものの総称ということで、ホタルとの接点はありませんでした。
接点どころか、同じ昆虫なのですが。
とにかく、学問的には同じ仲間、ではなかったようです。
今度は違いを調べてみた
同じ仲間ではないということで、しつこく違いを調べてみました。
- ゴキブリ
ゴキブリは家の中に入ってきます。
湿った薄暗いところが好きです。
エサは御器かぶりがなまったという言い伝えがある通り、なんでも食べてしまいます。
つまり雑食性です。
ゴキブリは飛ばないということですが、飛んで向かってきた記憶があります。
大きな黒いゴキブリは飛ぶようです。
私個人の経験ではなく、身近に同じ経験をした人を数人知っています。
小さい茶色のゴキブリは飛びません。
- ホタル
ホタルは家には入ってきません。
人が川辺から獲ってきたものは別として、ホタル自ら家屋侵入はしません。
湿った薄暗いところが好きです。(これは同じですね)
エサはカワニナ(幼虫期)だけです。
成虫では口は退化していて、葉についた露だけを摂るそうです。
そしてホタルは優雅に飛びます。
同じ仲間ではないことは以上で、かなりの差があることで証明できるようです。
湿った薄暗いところが好き、ということだけが共通点です。
似ているだけで仲間ではない
ホタルに似ている虫、といえば鈴虫などもよく似ています。
以前、きれいに鳴くからと鈴虫をもらったのですが、鳴かない時の鈴虫はゴキブリに似ていて、飼育するのが苦手でした。
約束事を守れば簡単に増やすことができて、おまけに季節になるといい声で鳴いてくれるのですが、あの黒い羽だけはダメでした。
ホタルは赤いかわいい頭をしていますが、羽だけが飛んでいるときっとゴキブリに襲われた記憶がよみがえると思います。
仲間、ではないんですが。
- 動きの違い
ゴキブリが嫌いだという人に理由を聞くと、多くの人が「カサカサとした動きが気持ち悪い」「素早くて怖い」「飛ぶのが嫌」と答えます。
そう考えると、カブトムシはどっしりゆっくり動きますし、人間に向かって飛んでくることもありません。
「何が起きるかわからない」という不安感が、ゴキブリを恐怖の対象としてみる原因となっているのでしょう。
- 見た目の違い
ゴキブリの見た目で気持ち悪いのは、「長い触角」や「むき出しで油っぽい翅」。
カブトムシの場合触角ではなくカッコイイ角ですし、翅も飛ぶ時以外はきちんと収納されています。
いわゆる「虫っぽい気持ち悪さ」というのが、上手く隠されているんですよね。
正直言うと、カブトムシも飛んでいる姿や裏返したところは、気持ち悪くて苦手です…。
- 家に棲みつくかどうか
見た目や動きが気持ち悪いだけなら、ゴキブリよりもさらに上の虫はたくさんいます。
それでもダントツで嫌われるのは、「家の中に出没するから」ではないでしょうか。
もしもカブトムシが頻繁に家の中に出没するような虫だったら、嫌われ者になっていた可能性は高いと思います。
まとめ
ホタルとの違い、というかなぜゴキブリが嫌われるのかっぽくなてしまいました。
ホタルは少しゴキブリにも似ていますが、とても優雅に光って飛ぶのでぜひ一度観賞してみてください。