ホタルの幼虫は、通常は陸生ホタルも水生ホタルも巻貝を食べるとされています。
中にはミミズなどの昆虫類を食べる種類もありますが、それは巻貝類が幼虫付近で見つからなかった場合でも生息しているホタルがいる為、そう言った昆虫類も食べているのだろうと思われています。
実態はまだ分かっていません。
そんな謎の多いホタルですが、飼育する上でどの種類の餌でどれぐらいの量をあげたら良いのでしょうか?
ホタルの飼育で失敗しない餌のあげ方
ホタルは孵化した時は2mmほどで、肉眼ではゴミが水面に浮いているかのような小ささです。
その極小幼虫が数回の脱皮を行い2cm程度まで成長します。
そのため、幼虫と言ってもその時期により餌の量や頻度は変わってきます。
餌となる巻貝の種類
ホタルによってもその餌となる巻貝は様々です。
例えば、ゲンジボタルはカワニナしか食べません。
他のものは一切口にしません。
ヘイケボタルは何でも食べます。
カワニナやタニシ、サカマキガイを好んで食べますが、巻貝類が生息していない場所でも生存が確認されています。
これはミミズなどの昆虫類を食べているのでしょう。
また、陸生ホタルで有名なヒメホタルはキセル貝やカタツムリ類などを食べます。
餌の量はどれくらい?
ホタルの幼虫の餌の食べかたは、巻貝の肉を溶かしてから液体となった貝類を吸い込んで食べます。
その為、誕生間もない極小の幼虫が自分よりも大きいサイズの巻貝ですとなかなか食べづらいです。
2mm程度の大きさの幼虫には1mm程度の稚貝が適しています。
そして徐々に幼虫の体に合わせて巻貝のサイズを大きくしていき、最終的には1円硬貨よりも少し大きめの20〜25mmほどの巻貝をあげると良いです。
ホタルの種類にもよりますが大体幼虫時期には30個〜200個程度が目安です。
食べ残しをすると巻貝の排泄物で水が汚れてしまいますので、分量は様子を見ながら入れるようにしましょう。
餌を与える頻度は?
幼虫1個体に対し稚貝は1〜2個が適切な目安です。
ゲンジボタルやヘイケボタルは1週間に1〜2回程度、ヒメボタルは1週間に1回が好ましいです。
まとめ
ホタルの幼虫は、バクバク餌を食べ食欲旺盛です。
そして体の中に栄養分を蓄えておくので排泄はしません。
逆に成虫は何も食べず水だけの生活になるので、幼虫時期にいっぱい食べるのでしょう。
気温などの環境によっても幼虫の食欲は変わったりしますので、よく観察しながらあげるようにしましょう。