ホタルを観測してみたい!
しかし、見るには条件が多数あるのはご存知ですか?
ホタルの見ることができそうな場所をしらみつぶしで回り歩いても、運がよくなければ見ることはできません。
日本で観測できるホタル
日本には世界にいる2000種類のうち、50種類が生息しています。
その中でもよく観られるのがゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
50種類のうち、発光するホタルはわずか14種類しか存在しません。
メスが退化してしまいハネが存在しないホタル、光を放たないホタルもいるのです。
それがアキマドボタルや日本最小のヤエヤマボタルといったホタルです。
どんな場所で観測できるの?
ホタルは、綺麗な水の流れている川のある場所でしか生息できません。
まわりに人工物がなく、ホタルの休むことができる低木や飛び回れる広い場所。
そして卵を産むことのできる柔らかい土やえさになる巻貝が住む場所です。
ホタルの種類って?
ホタルは、水生ホタルといって幼虫期を水の中で過ごすホタルと陸生ホタルといって幼虫期を陸で過ごす2種類に分けられます。
水生ホタルはゲンジボタルやヘイケボタルです。
ゲンジボタルは赤い背に十字模様がついています。
日本のみで生息しており5月下旬~7月によく観ることはできますが、海外で見ることのできない貴重なホタルです。
ヘイケボタルは、赤い背に黒く太い筋模様があります。
6月~8月に見ることができます。
陸生ホタルのほとんどは沖縄県付近に生息しています。
そしてハネが退化してしまったメスを探すのはとても困難です。
アキマドボタルとヤエヤマボタルもその一種です。
「初夏の虫」と呼ばれているホタルですが、アキマドボタルは9月~10月の半ばに飛び回るのです。
大きさは大変大きくオス16ミリ、メス30ミリです。
そして国内で最も小さいヤエヤマボタルは、大きさわずか2ミリ~4ミリです。
5月の1ヵ月しか飛びません。
飛び回っているのはすべてオスで、とても小さいホタルなのでメスを見つけるのは難しいです。
観測条件って?
観測するには、人工的な明るさももちろん月あかりもない場所で飛び回ります。
雨上がりで湿気が多く、静かな場所でなければ観ることはできません。
時間は3度に分けられており、より多くのホタルが観ることのできるのは1度目の20時~21時です。
2度目は23時前後、3度目は2時前後です。
深夜になるにつれてホタルも木でハネを休めるので数が少なくなります。
まとめ
今回は、ホタルの観測条件をまとめました。
夏の風物詩と呼ばれているホタルを、是非ご自分の目でご覧ください。
きっと良い思い出になります。
そしてもっとホタルに興味を抱いたら、ホタルの保護活動を手伝ってみてみましょう。
次世代の子供たちも見ていける環境にしていきましょう。