夏の風物詩と呼ばれているホタルは見られる条件が多い虫です。
天気や環境、時間がそろわなければ見ることができません。
観測する場合は、きちんと計画しておきましょう。
日本に生息しているホタル
日本には50種類のホタルが生息しています。
その中でもハネを持ち、光を放ち飛び回るホタルはわずか14種類です。
ホタルは陸生ホタルという幼虫期を陸で過ごすホタルと、水生ホタルという幼虫期を水の中で過ごすホタルに分けられていて、ほとんどのホタルが水生ホタルです。
なので、日本のみで生息するゲンジボタルやヘイケボタルはその部類です。
陸生ホタルのほとんどは沖縄地方に生息しています。
メスのハネは退化してしまい、飛び回っているオスのホタルの下にいることが多いです。
よく見るホタルは?
よく目にすることができるホタルは、日本のみ生息するゲンジボタルとヘイケボタルです。
関東地方や関西地方などでゲンジボタルは5月下旬~7月の間、ヘイケボタルは6月~8月に見ることができます。
2種類とも容姿はとても似ています。
細かい違いのみしかないのです。
ゲンジボタルは、赤い背に黒い十字模様がついておりヘイケボタルよりやや大きく流れのある川に生息しています。
飛び方も曲線的に跳び、エサはカワニナです。
ヘイケボタルは、赤い背に黒い太い模様がついていてゲンジボタルよりやや小さく湿地(田んぼ)に生息しています。
直線的に飛び回り、エサはアノアラガイやサカマキガイ、ヒメモノアラガイなどを食しています。
生活環境もよく似ています。
観測の天気や場所の条件
ホタルを見るための条件は、雨上がりなどの湿気のあり風もなく、月明りもなく暗い状態ではなければいけません。
結構晴れた日の夜と思われがちですが、実は違うのです。
そして、最も必要なのはホタルが成長することのできる場所です。
卵を産むための柔らかい土やエサになる巻貝の生息することのできるきれいな水辺、飛び回ることができる広い場所、ホタルが休むことのできる低木などが必要になります。
まとめ
今回は、ホタルの見ることができる天気の条件などをまとめました。
条件が多く、近年見つけることが難しいホタル。
是非、条件がすべてそろうような場所を探してみてください。
今では保護活動をしている地域も多く存在しているので、決して自分勝手に捕まえたりせず飛び回っているホタルを静かに見守ってあげてください。