夏の風物詩と呼ばれているホタル。

皆さんは、ホタルの光の意味、しくみ、波長をご存知でしょうか?

光にはいろいろな種類があり、そして光の種類のことを「光の波長」と表します。

単位はnm(ナノメートル)が使われています。

夏に飛び回るホタルにも光の波長が存在しています。

ホタルはなぜ光るの?

ホタル 光 波長

ホタルの光行動は、オスとメスが出会うための信号といわれています。

光の明滅やリズムなどが種類によって違うため、明らかになってない部分も多く存在します。

しかし、多くの研究者たちの実験によってホタルの光の意味やリズムなどが明らかになっています。

オスとメスの光の信号

日本固有でよく目にするゲンジボタルは、オスとメスでは光り方や光の強さが違います。

チカチカと点滅させながら飛び回っているのがオスで、メスは草木の葉の上で弱く光っているのがほとんどです。

オスは、メスの光を見つけると飛びながら、近づいていきます。

そして一段と強く光り、そしてメスも強い光を点滅させて答えます。

これがオスとメスの光の信号です。

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発光のしくみ

電球のように光を出すものは同時に熱も出すのですが、ホタルの出す光は熱を出しません。

そのためホタルの光は「冷光」と呼ばれています。

そして光を出す場所を発光器といいます。

光ることのできる主なホタルの発光器には発光細胞や発光細胞の二層になっている発光組織があり、その中に血管と毛細血管が入り組んでいます。

発光細胞は、光を作り出す場所です。

ここでは、ルシフェリンとルシフェラーゼという物質が化学反応を起こして光を作り、そして作られた光は反射板の働きをする反射細胞ではね返されてからだの外におくり出されるのです。

ホタルの光の波長

ホタルが放つ光は人の眼には黄緑色に見えます。

種類によって光の波長は違い、ゲンジボタルが485~680nm、ヘイケボタルが500~670nm、ヒメボタルが530~660nmです。

種類によって違う波長が含まれているため、眼に見えるホタルの色はすべて違います

まとめ

今回は、ホタルの光の波長についてまとめました。

普段、夏に見ることができるホタルの光の波長やしくみはどうでしたか?

観測するだけではなく是非ホタルのしくみを知り、ホタルの保護活動を手伝ってみましょう。

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